少し肌寒い春、初めてのガラス工房へ
3月、春の気配が感じられる頃。
少し肌寒さの残るある日、広島県福山市にある
ガラス作家・小林亮二さんの工房「coba_luto glass labo」を訪ねてきました。
福山市内から車で10分ほどの場所に、その工房はあります。
実は今回が初のガラス工房体験。
陶器づくりの工程には親しみがあるものの、ガラスはまったくの未知の世界。
期待と緊張が入り混じる気持ちで、工房の扉を開きました。

溶けたガラスの迫力に圧倒!
工房内には、大きな窯が2基。
その中では、ガラスが真っ赤に溶けた状態で、常に温度が保たれています。

「一度温度が下がってガラスが固まってしまうと、元に戻すのは大変なんです」
と小林さん。
なんと24時間、絶えずガスを焚いているという事実にびっくり!
ガラスづくりの現場は、想像以上に繊細な世界でした。
吹きガラス体験、いざ挑戦!
この日は、実際に吹きガラス体験もさせていただくことに!
「透明度が高く、質の良いガラスを使用している」とのこと。
見本をみながら、好みの色やデザインを自分で選び
小林さんのサポートのもと制作に挑みました。

窯から取り出された真っ赤に溶けたガラスを
長い鉄の筒棒の様なものに巻きつけて、持ってきてくださいます。
それを教えていただいた通りに「ふーっ」と吹いていくのですが……
思ったよりも力が必要。
先には真っ赤になった熱いガラスがあるので、かなり緊張しました。

温度が下がると再び窯へ戻して温め、溶けたガラスを追加して、また吹いて
を何度も繰り返し

色を加えたり、泡の素となる重曹を加えていただいたりして——
イメージ通りのグラスが完成しました♪

緑のグラデーションに大小の泡をたっぷり…
わがままなリクエストにも、最後まで丁寧に対応してくださいました。
完成したグラスは一晩温蔵し、翌日に持ち帰ることができました。
出来上がったグラスは大切に使わせていただきます。
職人の手が生む、美しいガラスたち
工房内には小林さんの手による本格的なガラス作品がずらり。
その美しさには、やはり一線を画す凄みがありました。



どの作品も、これからの季節にぴったりで涼やかさを運んでくれそうです。
小林さん、初めてのガラス体験を丁寧にサポートしてくださり
本当にありがとうございました!