京都の陶芸家・河合美月さんが「うつわギャラリー陶和」に来訪されました

河合美月、陶和来訪

柔らかな色合いと繊細なグラデーションが魅力のうつわを作る、陶芸家・河合美月さん。
10月の三人展の打ち合わせを兼ねて、2025年8月29日、京都からうつわギャラリー陶和にお越しくださいました。

その作品同様に、物静かで丁寧なお人柄が印象的な河合さんのご来訪に、店主も感激のひとときとなりました。

目次

河合美月さんとは? 作品ににじむ、静かな情熱

京都を拠点に作陶されている河合美月さん。大学卒業後、丹波立杭で修業を積み、2022年に独立。現在は京都の共同工房で制作を続けながら、自身の工房を持つべく準備中です。

作品の特徴は、釉薬の濃淡を活かした美しいグラデーション。
淡く柔らかな色味が重なり、まるで光をたたえたような優しさを感じさせます。

一見シンプルな形の中に、女性らしい繊細さと落ち着きがにじみ、日々の暮らしにそっと寄り添ううつわです。

陶和店主との出会い──梅田阪急の個展で一目ぼれ

河合さんとの出会いは、2024年2月の梅田阪急・和食器フロアで開催されていた個展でした。
店主がふと足を止めたのは、グラデーションの美しさに心を奪われたから。

ちょうど店主自身もグラデーションの表現に興味を持っていたため、自然と会話が弾み、その場で深い共感が生まれたのです。

今回の来訪は、そのご縁の延長線上にありました。

陶芸の原点は「泥団子」? 河合さんのルーツ

高校生の頃、進路を考える中で「ものづくり」がしたいと感じた河合さん。
ふと幼い頃に作った泥団子の記憶が蘇り、「土を成型することを学びたい」と芸術大学の陶芸科に進学されました。

卒業後、自分の方向性を模索しつつ、丹波立杭で4年間の修業を経て、現在の作風へとつながる道を歩まれました。

こだわりは色と形──独学でたどり着いたグラデーションの世界

河合さんのうつわは、現在5色展開。

一色の釉薬だけで、濃淡を使い分けながらグラデーションを表現しています。

釉薬の研究は、ほとんどが独学。何度もテストを重ねてデータを蓄積し、ようやく今の色味にたどり着いたとのこと。
美しさを引き出すため、半磁土という土を使用しているのも特徴です。

また、底面まで釉薬を施すこだわりも並大抵ではありません。

棚板にくっつかないように、ひとつの器に3〜4個の道具土(小さな土の団子)を貼り付けて焼成。
気の遠くなるような手間を惜しまない姿勢に、真摯なものづくりの精神が感じられます。

可愛らしい笑顔の奥に宿る、根気と情熱

河合さんは、小柄で控えめな雰囲気の方ですが、その穏やかな話し方の裏には強いこだわりと情熱があります。

繊細な作業を何度も繰り返しながら、納得のいく作品を追求する姿に、店主も「この根気とパワーはどこから?」と驚かされました。

10月には陶和にて三人展開催

今回は、10/25(土)~11/4(火)陶和にて開催予定の『たくまポタリー・河合美月・豊田雅代 三人展』の打ち合わせも兼ねてのご訪問でした。

現在河合さんの作品は在庫薄となっておりますが、この三人展の時にはたくさん入荷する予定です。

三人展の詳細は決定次第お知らせいたします。

お楽しみに。

今後の活動にも注目

クラフトフェアへの参加や個展・企画展の開催を重ね、少しずつファンを増やしてきた河合さん。
今後は自身の工房を持ち、さらに作品の幅を広げていかれることでしょう。

うつわギャラリー陶和としても、今後のご活躍を心より応援しています。


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