2024年12月に開催された『藤原純・山本雅則 二人展』の初日にお越しくださった藤原純さんに作品についてお話を伺いました。
ひとつずつ違うのがおもしろい
「職人は同じもの、揃ったものを作るものと思っていたけれど、最近は一つずつ違うものの方が面白いと感じるようになった」とおっしゃる藤原純さん。
「そう思い出したら、作ることがいっそう楽しくなった。」という藤原さんのうつわは、ひとつひとつ異なる表情や模様を見せてくれます。
これらは全て釉薬で変化をつけているそうです。
一枚ずつ絵柄も雰囲気も違う藤原純さんの白黒シリーズ
後から白を載せているのかと思っていたのですが、実は素焼きをした後、スポイトで白の釉薬を塗り、その間に黒の釉薬を筆で塗って、本焼きをしているのだそうです。色が重なった部分に絶妙な味がでているのもそういう秘密があったのですね。
使い込むうちに色が深まってくるのも魅力です。
派手に見えますが、意外と料理の邪魔をしない白黒シリーズ。料理が載るとより映えるそうです。
白の部分が多いものもあり、その変化に目を奪われます。
二つと同じ物がない、これぞ一点物。
藤原ブルーと呼ばれる青シリーズ
藤原さんは、青シリーズも青シリーズも釉薬で模様を描いて濃淡をつけたりされています。
また、赤い部分は『窯変』。還元焼成で発生する面白い現象です。
トンガリ皿のカットもハンドで行っているので少しずつ形が違います。
カットした後にエッジを付けて鋭くしているそうです。
「それぞれ一枚ずつの違いを楽しんでいただければ嬉しい。」と藤原さん。
このカップ傾いている、と思ったら・・・コロコロカップ
今回の作品の中に、コロコロカップというタイトルの傾いたカップがありました。
なんと、わざと傾きを作って、人に寄り添う形にしているそうです。
そして、なんとも言えないユニークなシルエットは、カップとお皿を作って合体させるという斬新なアイデアで生まれた作品だそうです。高台部分が面白いです。
作り方を想像しながら眺めるのが楽しい藤原さんの作品
とてもユニークな藤原純さんの作品たち。
ひとつずつ眺めているとあっという間に時間がたってしまいます。
お話を伺いながら、作品作りを楽しんでいらっしゃる藤原さんが想像できて、こちらも嬉しくなりました。
たくさんお話をきかせてくださってありがとうございました。
2025/1/5まで『藤原純・山本雅則 二人展』期間限定WEB販売
12/22(日)から、『藤原純・山本雅則 二人展』の期間限定WEB販売をいたします。
下のボタンからサイトにお入りください。たくさんの作品が並んでいます。
山本雅則さん、藤原純さんの世界をどうかお楽しみください。