中川雅佳さんのうつわの話~2025年4月二人展にて

二人展初日、中川さんの作品が並ぶ棚の前で

今回(2025年4月)の『信楽の土と技』~堂本正樹・中川雅佳二人展~、初日に在廊してくださった中川さんにお話を伺いました。

中川雅佳さんと堂本正樹さんの出会い

同い年のお二人の出会いは、時期は前後しますが、同じ製陶所での修行から始まります。

陶芸を始めるきっかけが、モノづくりを仕事にしたかった!という想い、そして作風は違いますが、普段の生活に使いやすいうつわを作るということも同じ想いでいらっしゃいます。

ですので、お二人のうつわは、電子レンジも食洗機も利用可能は主婦にはとてもうれしいうつわたちなんです。

中川雅佳さんの作品には、遊び心も

使っていて手に心地よい、口に心地よい作品がを産み出す中川雅佳さん。

企画展の時には、定番品に加え少し遊び心を加えたものを作っていらっしゃるそうです。

金釉の花器

金釉の花器も土の量を決めて、あとは気の向くままに・・・
今回も5つともデザインも彫も違います。

コルクシリーズ

中川さんの代表作であるコルクシリーズの作成法をお聞きして、あまりの手間のかかり具合に驚きました。


いつもの陶土に乾燥しやすいように土の粉を混ぜ、敢えてヒビが入るように手びねりで作成(電動轆轤は使わない)し、ヒビが入った部分に鉄を塗り、色を出す。
ヒビの入り方次第で一つ一つ色の出方が違うのが面白いです。
更に、内側はなめらかになるように磨き、マットな色釉を掛けて本焼き。
仕上げは磨きを慎重に行い、表面を滑らかに・・・

コルク部分には釉薬が掛かっていないので、この磨きの作業がとても重要だそうです。

中川さんの手間と愛のこもったコルクシリーズ。

毎回、いらっしゃるお客様を驚かせる素敵な器です。

良い物を使っていただきたいという心を感じるうつわたち

中川さんはガス窯を利用し、還元焼成(焼成時に酸素を抜きながら焼く方法で、土の風合いを生かし、窯変を出したり深みのある色に仕上がることが多い)をされています。

作品一つ一つに、中川さんの手仕事と良いものを使っていただきたいという心がこもっています。

『信楽の土と技』~堂本正樹・中川雅佳二人展~は、4月13日まで

会期終了後、期間限定のWEB販売も行います。
こちらもお楽しみに。

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