久しぶりの作家訪問へ
緊急事態宣言が明け、ようやく少し外出できるようになった頃——
お電話やメールでしかご挨拶できていなかった3人の作家さんを、
ようやく訪ねることができました!
◆ 喜多窯霞仙・加藤裕重さん(瀬戸市・赤津地区)
瀬戸の赤津地区に窯を構える、喜多窯の加藤裕重さん。
地元の陶土と伝統技術を活かし、日常の食卓に彩りを添えるうつわを制作されています。



工房では、ろくろ・土練り・焼成はもちろん、ギャラリー運営や発送、さらには農業まで——
すべてをお一人でこなされている姿に驚きと尊敬の念がこみ上げます。


海外への陶芸指導も行っておられ、文化の架け橋としてもご活躍中です。
どこまでも穏やかで気さくな加藤さん。
工房内を丁寧にご案内いただき、話が尽きず長居してしまいました…!
ありがとうございました。
◆ 吹きガラス工房 一星(ひとつぼし)さん(瀬戸市)
大阪出身の一星さんは、現在瀬戸にてご自宅兼工房で活動中。
ガラス瓶を再生した素材を使い、あたたかみのある吹きガラス作品を手掛けられています。

工房のステンドグラス(ご主人作)に囲まれた空間は、まるで異国のような癒しの雰囲気。


人気の「泡シリーズ」は米ぬかを使って泡を生み出すという、独特の技法で制作。
再生ガラスを手間暇かけてきれいな状態にして、やっと原料のガラスになります。


3つの坩堝を使い分け、1400℃に熱した窯の前で吹く工程は想像以上の重労働。


人気の泡シリーズは「米ぬか」から発生する泡を生かす技法。
長い工程をかけてた一星さんのグラスには、どこかやさしさが宿っているように感じました。

◆ 高山愛さん(あま市)
瀬戸市から車で一時間弱のあま市に、高山愛さんのご自宅兼工房はあります。
王様のうつわシリーズで知られる高山愛さん。
手びねり・紐積みで丁寧に作るその作品は、まるで物語の一場面のよう。


使用するのは細かく繊細な瀬戸の半磁土。
そこに象嵌(ぞうがん)技法で模様を描き、丁寧に彩色して焼き上げます。


作品はすべて一点もの。表情やポーズがひとつひとつ異なり、見るたびに発見があります。

高山さんの笑顔と「作っているときが楽しくて…!」という言葉が、とても印象的でした。

3人展・2人展のご案内
今後も素敵な作家さんたちとのご縁が続きます!
- 2022年4月開催予定|3人展
原田晴子さん・ミヤチヤスヨさん・高山愛さん - 2022年8月開催予定|2人展
吹きガラス工房一星さん・工藤ちえ奈さん
どうぞお楽しみに♪
訪問のおまけ|定光寺で紅葉散策
予定より早く大阪を出発し、紅葉を楽しみに瀬戸市北部の定光寺へ。


期待通りの美しさと、人も少なく静かな空気に包まれ、心がきれいになるひとときでした。


制作の合間にお時間をいただいた皆さまへ
改めまして、加藤裕重さん・一星さん・高山愛さん、
お忙しい中ご対応いただき本当にありがとうございました。
また作品を通じて、皆さまとお会いできるのを楽しみにしております!