石川県金沢市でご夫婦で作陶されている北尾正治、マキさん
今回、大阪で初めての個展を、うつわギャラリー陶和で開催しました。
初日開幕前、できあがったばかりのうつわを車に積んでやってきてくださった正治さんに、いろいろお話を伺いました。

作品は全て二人の共同作業
主に正治さんが形を作り、マキさんが絵を入れていくことがほとんどだそうです。もちろん正治さんが色つけを手伝う事もあるそうです。
九谷の絵付けの技法で制作された作品はガラス質の輝きも美しく、その輝きを保つためには食洗機や電子レンジはできれば使わないで欲しいとのこと。艶が消えてしまったり、表面が剥離したりする可能性がないこともないからだそうです。
ぬいぐるみがイメージの源泉?
マキさんはぬいぐるみが大好きだそうです。今も周囲にはぬいぐるみがたくさんあり、そこからいろいろな動物のイメージが広がっているのかなと思う、とは正治さんの言。マキさんはお電話でもとても可愛らしい声でお話しされるんですよ。イメージどおりのエピソードです。




そして、トピ(羊の群れ)シリーズは、マキさんが小さいころから大切にされていた羊のぬいぐるみトピちゃんのイメージで描かれているそうです。なんだかぬいぐるみのトピちゃんに会いたくなってしまいました。
狛犬まで可愛い
マキさんの手にかかると怖いイメージの狛犬まで可愛くなります。この周面の動物、正治さんに教えていただくまで、狛犬だとは思っていませんでした。周りの動物たち、鳥?もちょっと不思議可愛い。動きもいいですよね。

動物だけでなく花や魚も




きれいな色を出すためには手間を惜しまない
磁土と土がミックスされた九谷の土を使い、焼成は基本3度。素焼き⇒本焼き⇒上絵焼成⇒特別にもう一度上絵焼成と非常に手間をかけていらっしゃいます。
こちらのポッテリとかかった緑は4度焼きの作品。
一度に濃く塗ると、思った色がきれいに出ないので何度も色を重ねていくそうです。

九谷焼の色の呼び名は独特で 見た目が青のものは紺青(こんじょう) 見た目が緑のものは青(あお)というそうです。
つまり上の写真の色は「青」なんですね。
美術品のイメージもある一点ものの作品だけど
北尾さんの赤は艶がなく落ち着いた色合いの赤です。このビアマグも形はもちろん、描かれた絵を見るとなんだか不思議に可愛い世界に引き込まれます。

美術品のイメージもある一点ものの作品ですが、底に描かれているのはカワイイ猫であったり羊であったり…北尾さんらしい作品です。こちらも羊の群れのトピシリーズ。この持ち手は重そうに見えますが、中は空洞なので案外軽いんです。

こちらの作品も一見重厚なのに、良く見ると・・・・・


石のうつわは、自然の石を型にする
北尾さんの作品と言えば、『石のうつわ』
何が石なのかというと・・・
河原で見つけた面白い形の石を収集し、土を板状に伸ばして、その石に貼り付けて形を作っていらっしゃるので『石のうつわ』だそうでう。すべて一点ものです。
「手ではこの形は出ないんですよ」と正治さん。



絵のヒントは日々の生活の中にあり
この石のうつわの模様は、二人で一度ジムに行ったときの様子を描いてみたそうです。内側にはプールのコースロープに見立てた(私は串団子かと思ってました)模様で縁取り、写真には写っていませんが、底ではプールでスイミング。外側ではみんなマシンや、ダンベルなどせっせと運動していますね。




びっしり書かれた絵柄
この格子柄の小さな陶箱表も裏も高台の内側もびっしりと描かれた絵柄は一見の価値ありです。




今回は、抽選販売のため全作品を会期中展示しています。
いつもは会えないたくさんの作品を楽しんで、気になる作品、手元に置きたい作品が見つかれば、抽選に応募してください。
ひょっとしたら、あなたの手元にお気に入りの北尾さんの作品がお嫁入りするかもしれません。
ぜひお越しください。
会期:2024年10月26日(水)~30日(水) 11:00~17:00
場所:うつわギャラリー陶和 大阪府豊中市向丘2-10-10 リライフビル1階
最新情報は、うつわギャラリー陶和のLINE公式で

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