前田祥子さんのうつわの話~『ひつじのてしごと展』にて

信楽の人気作家、前田祥子さんの個展『ひつじのてしごと展』が2024年11月16日(土)~20日(水)にうつわギャラリー陶和にて開催されました。
その初日にお越しくださった前田さんからいろいろなお話を伺いました。

お客様に作品の説明をする前田祥子さん

一品ずつ筆で色を塗ってから素焼き

優しい色合いが特徴の前田さんの作品。
グレーは呉須で、茶色は鉄で、素焼きの前に一品ずつ筆で色づけされているそうです。
白いところは、素地の土の色。

てっきり、素焼きをしてから色を載せていらっしゃると思っていたので、何回も聞き直してしまい、失礼しました。

白抜きの模様は型か何かを当てていらっしゃるのかと思ってお尋ねすると、撥水液で花の模様を描いてから、呉須や鉄を塗っていらっしゃるそうです。以前は花の形のゴムを貼ったりしていたけれど剥がすのが大変で困っていたところ、他の方からのアドバイスでこのやり方になったそうです。
色の部分の大胆な筆の流れが残っているところが素敵だとずっと思っていましたが、こんな秘密があったとは。

素焼き後に、透明釉につけて本焼成。素焼きと本焼成、基本的に焼きはここで終了です。

前田さんの作品は目止め不要

本焼成の後、食品用のシリコン液につけるのが前田さんのやり方。
こうすることで、目止めの必要がなくなり、染みもつきにくくなります。

前田さんの作品は電子レンジも食洗機もOK

個展初日、こちらにお越しになる際に「息子を試合に送ってから来た」とおっしゃっていた前田さん。
お母さんとしての生活者の視点も活かして日常生活の中で使いやすい作品を作っていらっしゃいます。

そのポリシーのおかげ(?)で前田さんの作品は、食洗機も電子レンジも使用OK。

特に作家物のうつわ初心者で普段から気負わずに使いたいというお客様にすすめやすい作家さんのお一人です。

可愛い動物たちが前田さんの手でいきいきと

今回、DMでもご紹介した動物シリーズ。
この細かい動物柄の輪郭は、撥水材を塗り、絵柄を針で引っ掻き溝を作って、そこに鉄を塗っているそうです。

そして、上絵で栗やどんぐり、柿の色づけ。
これが楽しくて今マイブームだそうです。
「これからもこのシリーズを続けていきたい」とのこと。

次回作も期待です。

前田さん、いろいろな作陶のお話をありがとうございました。

前田さんの作品は期間外でも陶和でもお求めいただけます

前田さんの作品は、ふだんも陶和で取り扱っております。
下のボタンからサイトにお入りください。たくさんの楽しい作品が並んでいます。
※売り切れの場合はご容赦くださいませ

前田さんの世界をどうかお楽しみください。


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